初代AEの面影を見る
初めまして。加賀と言います。
普段は通勤電車の編成写真を中心に、気になったものを気紛れに撮る雑食の鉄道オタクです。
一オタクの独り言にしばしお付き合い下さい。
さて夏といえば海に山…と言いたい所だが、私のようなオタクはそういう出来事に無縁なもので、冷房の効いた家の中でのんびりと過ごすのが毎年の流れ。
しかし、そんなグータラな私も清々しいまでの快晴を見せつけられては何か撮らねば…という鉄道オタク特有の謎の義務感に駆られるもので、合間合間に運用情報を見ては被写体を探していた。
今回白羽の矢が立ったのは、京成電鉄の3400形。3400形は、初代スカイライナーとして上野成田をひた走った初代AE形を種車に、鋼製車体を新造し通勤電車に改造した車だ。最盛期には8両5編成が在籍していたが、流石に足回りの状態が厳しいのか数編成は解体されている。
そんな老兵だが、最近は朝夕ラッシュの運用に就くことが多く、日中フルで動いている姿をあまり見かけなくなってしまった。今日は夕ラッシュ前の出庫運用を狙う。
やって来たのは京成押上線。押上線は線形的に夏場にシーズンを迎える撮影地が多く、都心に近い手軽な撮影地の一つ。
同業への挨拶を済ませ、カメラを構える。想定していた運用より少し早いが、初っ端からお目当てが来てくれた。
3418編成 普通 西馬込
夏らしい晴れの下、相変わらずの轟音を上げて到着。自分は界磁チョッパ制御と直流複巻電動機の組み合わせが非常に好きで、今日の撮影も半分この音を目当てにしていた。同じ界磁チョッパ制御で言うと東急の8500系や西武の2000系列も大好物。その写真もまたいずれ…
続いてもう1本、夕方遅くの出庫を狙うために撮影地を移動して来た。ここは京急本線、青物横丁駅。この駅は夜間のバルブ撮影に最適な撮影地として界隈では非常に有名だが、その秘密はホームの長さにある。
京急本線は平日朝ラッシュ時、最大12両で運行するが、この青物横丁駅は特急停車駅のため12両分のホームが設けられている。そのため、日中はエアポート急行や普通しか止まらずホームを持て余す。そして、朝以外列車が来ない空いたスペースに鉄道オタクが溜まるという訳だ。
そうこうしている内に本命がやって来た。
3448編成 ✈︎急行 羽田空港
指差し喚呼、良い。それに、京急線内ではしっかりと急行灯が灯っている。京成線内の優等列車も点けてもらえると嬉しいが…
この後すぐに撤収し、家路に。
と言う事で、また次回。